チェルシーについて思うこと

CL敗退して数日、この話題にはあまり触れたくはなかったけど、ようやく、ちょっと書いておきたいという気になった。チェルシーが敗退した1番の原因は、サイドの二人がいなかったからでも、SBが弱かったからでも、FWの決定力がなかったからでもなく、やっぱり「モチベーション」だという気がしてならない。確かに、怪我人が多いには違いなかったけど、今まででもそれで戦ってきて、きちんと結果をだしていた。怪我人が多いのは理由にならない。しかもチェルシーには、完璧とは言わないまでも、その代わりを務められる選手はいるのだ。それで戦えないチームではない。まして、リバプールのゴールを「あれはゴールではない」と言うサポーターも多いけど、そんな事が問題ではない。あれがゴールであろうがなかろうが、チェルシーは、リバプールから1点だって獲れなかったんだから。獲れるような兆しも感じられなかった。その数日前に50年ぶりのリーグ優勝を制覇し、選手も、監督も、関係者も、サポーターも、歓喜に酔いしれていた。その感動も冷めやらぬ内のCL、選手たちが「どうでもいいや」と思って臨んだとは思えないけど、甘えと傲慢さがあったのではないかという気がする。

昨シーズンもベスト4まで進み、モナコに破れた訳だけど、あの時の選手のモチベーションは凄い物だった。ラニエリ解任が噂された中、なんとか監督に花を持たせてあげたいという選手たちの気持ちも伝わってきた。試合が終わった後、選手たちは号泣していた。あの雰囲気は、今シーズンはなかった。

例えばミランのような、常にリーグ優勝を経験しているチームは、恐らくそうはならない。リーグを制覇して、カップ戦も制覇することが喜びであるから。チェルシーにはそれがなかった。

チェルシーに必要なモノは、経験であろう。そういった意味でCL敗退したのは、良い経験になったに違いない。来シーズンは、連覇に加えて、CLも獲るという目標が掲げられる訳だから。